トップメッセージ | CPC株式会社

トップメッセージ

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CPC株式会社 代表取締役

井上 啓太

近年、再生医療の進歩には目覚ましいものがあります。健康長寿の実現は人類にとって恒久のテーマであり、再生医療はその追求の過程で手にした医療技術のひとつといえます。本邦においては、2014年の薬事法改正法および再生医療等安全性確保法の施行が、再生医療の臨床における普及の大きな契機となりました。施行後に治療方法としてのエビデンスは加速度的に蓄積されてきており、再生医療が社会的に注目されています。

特に、間葉系幹細胞に関しては、その汎用性と治療効果の高さから「再生医療の米」と称することもできると考えます。間葉系幹細胞が再生医療の基礎となる万能の素材であり、幅広い疾患に対して有効性を期待されているからです。私たちはこの「再生医療の米」を、「TOPs細胞」という私たちのブランドで多くの患者様や医療機関様に提供し、病気と戦う人々の希望の灯となりたいと考えています。

会社設立以来、私たちは質の高い、信頼できる幹細胞治療の提供に専念してきました。自家間葉系幹細胞を用いた治療では、最先端の技術と徹底した品質管理により、顕著な臨床成果と多数の治療症例数を達成し、医療機関様のよきパートナーであるとともに、この分野におけるリーダーとしての地位を確立したと自負しています。これらの成果は、私たちが地道に築き上げた盤石な基盤であり、今後もこの基盤の上にさらなる成果を積み重ねていくことを約束します。

私たちの取り組みは、3B(Bench, Bed, Business)の戦略に基づいています。この戦略は、研究室での基礎研究(Bench)から患者様への臨床応用(Bed)、そしてこれらの成果を広く社会に展開するビジネスモデル(Business)へと繋がる一貫したアプローチを意味します。新しい技術の進展を追求する中で、この3B戦略は、私たちが再生医療の分野で継続的にイノベーションを起こし、社会に貢献していくための指針となっています。本邦の再生医療は、これまでいわばBed先行からのBusinessでした。しかし、わたしたちは幅広い人々に受け入れていただくために、この新しい治療技術のメカニズム解明とエビデンスによる裏付けが必須であると考えており、東京大学との共同研究という形でBenchの強化にいち早く取り組んできました。その結果、これまで見えなかった地平線が見えるようになってきました。

そこから知りえたことは、再生医療がもたらす未来は、計り知れないほど明るいということです。しかし、その可能性を最大限に引き出すためには、患者様一人ひとりのニーズに合わせた細やかで柔軟な治療の提供が不可欠です。私たちは、患者様や医療機関様との密接なコミュニケーションを大切にし、それぞれの患者様に最適な治療を提供することで、再生医療がより身近なものとなるよう努めてまいります。

私たちが目指すのは、再生医療を通じて、一人でも多くの患者様に希望を与え、生活の質の向上を実現することです。これからも、3B戦略を軸に新しい技術の開発に挑み、再生医療の分野でのイノベーションをリードしていきます。皆様と共に、より良い未来を創造していくことを心から楽しみにしています。